という本がありまして。
(椎名誠・著/新潮文庫)

一日中陽の射さない東京都江戸川区小岩のアパート「克美荘」の六畳一間で共同生活をする、脚本学校に通う椎名、後のイラストレーター沢野ひとし、弁護士を目指す木村晋介、唯一の定給取りイサオの4人とその仲間たちが繰り広げる、面白くもかなしいノンフィクション長編小説。
高専時代のおれの愛読書だったこの本、これに対する淡い憧憬めいたものがあったことが、今の同居人2人からの共生の申し入れをあっさり受けた理由だったりします。
なんだか今さらだけど。
三人暮らし、最初はもう正直不安しかなかったけど、慣れたら楽しくてしょうがなかったなぁ。
毎日修学旅行みたいで。
三人で自炊したりゲームしたりアニメ見たり、近くの河原でキャッチボールしたり花火したり。
友達や先輩後輩もたくさん来てくれて、焼肉したり鍋したり、いい思い出もたくさん。
「侵害される恐れ」は「共有する喜び」に変わり、あっという間に2年が経ちました。
そんな今日、同居人の一人・ツネが一足先にこの家を卒業しました。
ガラーンとして音が響きまくる奴の部屋の寂しさったらありません。
…僕とマルも月曜には退去完了なかんじです。
止め処なく溢れる涙を拭い去る術をおれは知らない! (ガン泣)
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