池袋に 『劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌編』 を観に行きました。
コツコツ貯めたシネサンのポイントカードを使ってタダ見です。
わっほい。
日曜だからか、公開から丸一ヶ月たってるのに人でいっぱいでした。
しかし客層はおっさん率が高かったような。
オタクだなぁ、みんな。(僕が言うのもなんですが)
さて、前回はほぼ予備知識なしで臨んだけど(今から思えばなんで見に行ったのか)、
今回はしっかり予習してきたぜ!
水曜深夜の再放送を録りためてな!!
(とりあえず今週放送分、最終回の3つ前まで見ました)
で、感想。
すげー勢い。
前回でTV版第1部(ホントは4部構成の第2部らしいんだが、めんどくせーので2部構成の第1部ってことにします)のクライマックスを残して終わったんだけど、そこは10分くらいで終わらし、おれが見た24話ぐらいまでを1時間ほどでバーッと進める。
個人的にはヨマコ先生のエピソードをもっと掘り下げて欲しかったけど、そこは時間の都合ってもんがありますもんね。
ところどころの演出が簡略化されてたけど、そこの部分も新規作画だったりしたので余計手間は掛かったんじゃないかなぁ。
で、2時間10分の上映時間のうち、後半の1時間あまりを丸々アンチスパイラル(ラスボス)との最終決戦に費やしてます。
TV版では(イデオンとかダンバインとかVガンばりに)軒並み戦死したキッド、アイラック、ゾーシィ、マッケン、ジョーガン、バリンボー達が生き残り、唯一大グレン団の切り込み隊長・キタンのみが戦死。
何故!?
しかしスレッガー中尉並みのすげーおいしい見せ場が作られてたからいいか。
第1部ボスのロージェノム(ゴルベーザ的存在)の声をアテてる池田成志がいい味出してたなー。
ちなみにラスボスは上川隆也です。
ニアさま(福井裕佳梨)は萌え萌えだけれども、セクシー要員はヨーコだけで十分じゃないかな。
ニッ○ルは映倫に触れちゃうんじゃないか・・・? と、ドキドキしました。
クライマックスはもう、何がなんだか・・・(笑)。
一応、大グレン団のメンバーを生き残らせた意味がここで出てくるけど、もはやごっちゃごちゃ。
いい意味でごっちゃごちゃ!
なんだかもう風呂敷を広げまくってよくわかんなくなってます。
が、ドラゴンボールを超える超弩級の、銀河を包み込むほどの大風呂敷を広げまくった結果、
ちゃんと畳み込んだからね。
そこがエラい。
ガンバスター然りナディア然り、そもそもガイナックスのアニメはこういう展開が真骨頂なんではないかと思います。個人的には。
エヴァは広げすぎて失敗しちゃったパターンではないかと(笑)。
とにかく、カタルシスだけはやたらとあります。
うわー見にきて良かった、と思うに値するだけのものは。
最後なんて普通に泣けるし。
ニアさま・・・(泣)。
ただ・・・ただですね、このアニメがロボットアニメの次代のニュースタンダードにはなってほしくないなーと思ったりもします。
あくまでパロディなんだぜと。
主人公シモンの(というか、今石監督の)ドリルへの異常なコダワリは、スポンサーであるおもちゃメーカーの要求によって作品の独自性まで制約されてしまった、80-90年代ロボットアニメクリエイターのシニカルなアンチテーゼなんだぜ、とか。
マントを羽織って歩く主人公シモンの後ろ姿はキャプテンハーロックのオマージュだぜ、とか。
そういうオタクがいるから世の中に争いが絶えないのかもしれませんが。
いや、でもトミノ節とか長浜ロマンロボとか金田アクションとか板野サーカスとかバリ立ちとかとか、多くのロボットアニメの歴史の上に立っているこの作品は、結果的に今の時代のスタンダードなのかもですね。
言ってることがよくわかんねぇ!(我ながらさっぱりな。)
とりあえず面白かったです!
90点。
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